約300ヘクタールの敷地を有し、台湾最大の一貫道道場として知られています。敷地内には木々が青々と茂り、山に寄り添うように主要建築物が並びます。中心軸上に前方から、日月湖、円覚園、運動場と朝礼台、朝聖門と八聖獣像、前殿「白陽殿」、中殿「祖師殿」、九龍石壁、後殿「老母殿」の順に配置され、一番高い位置に建てられた後殿は特に迫力があります。道場は全て白と黄金色を基調とし、屋根は金めっきが施された瑠璃瓦で覆われ、豪華絢爛な姿を呈しています。このほか、敷地内には道親大楼、宗徳館、土地公廟、四面仏、玫瑰石、中郷聖域などが建ち並んでいます。
創建当初から国際水準の道場として建設計画が進められ、全体に中国伝統の北方宮殿式にわずかに変化を加えた新古典様式が採用されています。各殿は豪快な石柱に囲まれ、北方式の重なり合った屋根は金めっきが施された古典式の瑠璃瓦で覆われ、外壁は花崗岩と大理石で構築されており、全体的に古典建築と現代建築の奥深い芸術性を併せ持つ建築様式が採用されています。
朝聖門は聖殿に入って歴代の聖人・賢人にお目見えするための最初の門で、白い壁に輝く金の字が目を引きます。高さ15メートルの門の外側には「朝聖門」、内側には「心安門」と書かれており、朝聖門をくぐれば心に安らぎが得られることを意味しています。門の外の両脇には、上や下、横を向いた様々な姿の「八聖獣」が立ち並び、恭しくしゃがんだ姿勢で信徒を迎え入れています。前方の2つの巨石には「百万人家福地」、「大千世界道場」と刻まれ、白陽の出現と弥勒祖師の寛容さ、無限の祝福、計り知れない慈悲の心を表しています。
弥勒祖師が祀られており、神像の後方にある色鮮やかな壁画彫刻は様々な色の天然の玉石に彫刻を施してから玉壁全体に嵌め込んだもので、仏教の『弥勒下生経』の兜率天を背景に、上部には500体の白陽三仏、中央には白陽天盤祖師の弥勒祖師、左右には済公活仏、月慧菩薩が配置されています。
祖師聖殿前方の中庭にある石段は中央に長さ約27.5メートル、幅約4.6メートルで、45度の角度で上を向いた清斗石製の九龍の彫刻があります。聖殿の中心軸上にある中央の龍は、頭を上げて前を向き、眼光が鋭く光り、今にも動き出しそうな力強い姿が特長です。これは名匠が精巧な彫刻を施した作品で、壁面を舞い上がっていきそうな勢いが感じられます。殿内には厳かな佇まいで慈悲深い表情を浮かべる金公祖師、天然古仏、中華聖母聖像の3体が祀られており、それぞれ高さ5.35メートルあり、重さ38トンの頑丈な漢白玉を彫刻して造られたものです。その両側には一貫道が法脈を受け継ぐ64人の聖賢祖師(東方前18代祖、西方28代祖、東方後18代祖)の聖像が並び、これらも漢白玉を彫刻したもので、各聖像には祖師の諱が刻まれています。
皇母聖殿の中央の神棚に設けられた高さ20メートルの豪華絢爛な皇母神碑は、外枠は貴重な木材に彫刻を施してから金色に塗装したもので、中央には純白の漢白玉が嵌め込まれています。表面には、明明上帝は宇宙の万霊の真の支配者であり、至尊至聖は全ての精神が帰依する場所であることを意味する「明明上帝無量清虚至尊至聖三界十方万霊真宰」という言葉が記されています。正殿の四方の壁面には豪華絢爛で厳かな佇まいの弥勒金仏が10,800体祀られており、数多くの仏が仏祖を礼拝する情景が表現されています。
皇母聖殿前に位置する九龍壁には、自由に空を飛び回る9頭の金龍が生き生きと表現されています。これらの金龍は従来のような塗料を塗ったものではなく、全て丁寧に金箔を貼り付けて造られたものです。