毎年3日間にわたり、3つの会場に分けて開催され、それぞれ8回の天灯上げが行われます。また、参加者は規定の区域と時間内に自分で天灯を上げることもできます。毎年、第一会場は菁桐小学校、第二会場は平渓中学校、参加者数が最大となり最もにぎわう第三会場は元宵節当日の十分広場となっています。3つの会場では天灯上げの主催者によって無料の天灯を数千個用意され、第一、第二会場では様々なデザインの天灯が、第三会場ではメインの特製天灯が上げられて、平渓天灯節はクライマックスを迎えます。
天灯作りには貴さを表す平渓の桂竹が使用されます。外面には丈夫で破損しないように麻繊維を添加した宣紙が使用されます。伝統的な作り方では4面または5面貼り合わせ、そこに願い事が書き込まれます。宣紙と針金を材料としているため、観光客が天灯を飛ばし終わった後には、現地で分類および回収が行われます。
天灯の作り方はとても簡単です。まず竹を割って竹ひごを作り、それを曲げて円形の骨組みを作った後、着火用の金紙を引っかける三角形の針金を底部に固定します。次に4枚または5枚の宣紙を貼り付けて外面を覆います。最後に動力となる金紙を灯油と落花生油の混合油に浸し、点火することで飛ばすことができます。