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国姓霊光寺

巨大な石を積み重ねて造られた台湾で珍しい寺院
国姓霊光寺
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所在地: 南投県国姓郷大石村昌栄巷35号
経 緯 度: 120.84534,23.97551
料金: 無料
利用できる日:
通年
利用できる時間帯:
制限なし
主催機関: 霊光寺
関係機関のURL: リンク
E-mail: 
お問い合わせ: (049)2451-389

景観の価値

現地の資材を使って山奥に建てられた仏寺で、その壁や柱は山の上の巨大な石を切断して造られたものです。信徒が協力して積み上げた基礎や壁堵からは宗教が人々にもたらす力の大きさが感じられます。居住者の生活と建物の構造からは客家の伝統的な生活の様子が垣間見え、毎年釈迦牟尼仏の生誕日には地元の信徒が集まって法会を行い、伝統的な宗教儀式が執り行われ、客家人独特の風習と文化的特性が守られています。また、仏寺の後方にある巨石は921台湾大地震とも大きな関わりを持っています。

歴史と沿革

南投県国姓郷崁斗山の山頂に建てられた国姓霊光寺の成り立ちは、1924年に劉捷申(生没年不詳)という名の人物が豊作を祈願し、かやぶきの小屋を建てて観世音菩薩を祀り、その小屋が1926年に改築されて霊山寺と命名されたことが始まりだと言われています。その後、1949年に行われた再建工事の際、山での生活は困難を極め、交通も不便で建材の運搬が行えなかったため、近隣の4つの村の住民が協力し合って現地で資材を調達し、切断した岩石を積み上げて壁堵と基礎を築き上げました。1953年に工事が完了すると、同寺院は霊光寺と改名されています。これまでに幾度もの台風や地震に耐え、特に1999年に発生した921大地震では崁斗山で落石が発生しましたが、木々に守られていたことで被害が出ることもありませんでした。現在ではその当時の巨石も敷地内の景観の一つとなっています。毎年釈迦牟尼仏の生誕日には、礼拝に集まった地元の人々で大きな賑わいを見せます。

特色あるナビゲーショ

国姓霊光寺平面図で標示国姓霊光寺各ガイド項目、ガイド項目3ページ、詳しいコンテンツは下をご覧ください。
1手作業で切断された巨石

手作業で切断された巨石霊光寺1949年に霊光寺の再建が行われた際、当時は交通が不便で、住民の生活は困難を極めていました。建材を運搬するための広い道もなかったため、信徒は現地で石材を調達し、石の表面の模様をよく観察した上で、当時どの家庭にもあった石切り道具を使って一つ一つ手作業で必要な大きさに切断し、それを積み重ねて仏寺の基礎と壁堵を築き上げました。そのため、今も石材一つ一つに当時の斧やノミの跡が残されています。非常に強固な造りで、921大地震の際も全くの無傷でした。

2「佛」の字が刻まれた巨石

「佛」の字が刻まれた巨石1999年に発生した921大地震の際、震源から近かった霊光寺後方の崁斗山の山頂から霊光寺に向かって巨石が落下してきましたが、正殿後方の龍眼の木と山石に守られ、霊光寺に被害はありませんでした。その後、この巨石の平らな面には「佛」の字が刻まれ、説明の碑文も設置されて、今では霊光寺の景観の一つとなっています。

3崁斗山を背にした景観

南投県国姓郷大石村の最高峰である崁斗山を背にする霊光寺からは山々の絶景を見渡すことができます。海抜約800メートルの山林にあることから、夏は涼しく、心地いい風が吹きつけます。交通手段が十分に整っていないため、修行や参拝に訪れる人も多くなく、敷地内は静けさに包まれています。崁斗山の後方には921大地震の震源となった九份二山があります。

ひとことアドバイス

国姓霊光寺は通年一般開放されていますが、年間を通して催される法会は旧暦4月8日の釈迦牟尼仏生誕と旧暦11月17日の阿弥陀仏生誕の2つのみです。物資の調達が難しい山間部にあるため、寺側が事前の準備を行えるよう、参観希望者は事前にお電話で(049)2451389までご連絡ください。

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