メインコンテンツエリアへ直接移動する
:::
ホームページ

台中柳原教会

全世界で唯一鰲龍型の吐水口を有する教会
台中柳原教会
*
所在地: 台中市中区興中街119号
経 緯 度: 120.68123,24.14609
料金: 無料
利用できる日:
通年
利用できる時間帯:
午前9時~午後5時
主催機関: 財団法人台湾基督長老教会台中中会柳原教会
関係機関のURL: リンク
E-mail: liuyuan_tw@yahoo.com.tw
お問い合わせ: (04)2222-2749

景観の価値

台中市に建てられた最初の教会で、光復前に建造されたものとしては台中地区に現存する唯一の教会です。旧教会の建築様式は初期キリスト教教会に用いられた「バシリカ」で、ローマ建築とゴシック建築を模した外観を持ち、採光と視覚効果が重視された造りは簡素な初期キリスト教教会の好例です。建造時には中国建築の特色も一部取り入れられ、現存する教会の中で類を見ない、時間と空間が結合した独特の建築様式となっています。後に資金を投じて集会場所として補修されており、台湾における歴史的建造物の保存と再利用のモデルケースにもなっています。

歴史と沿革

1865年、イギリスの長老教会から極東宣教に派遣されたスコットランド人のジェームズ・マックスウェル医師(中国語名:馬雅各、1836~1921)は、アモイから高雄市旗津区に渡り、宣教活動を始めました。1870年、烏牛欄(現在の埔里鎮愛蘭里)の住民が猟の際に怪我を負い、マックスウェル師より治療とキリスト教の教えを授かったことが、長老派教会が台湾中部で最初の大社教会を設立するきっかけとなりました。当時市街地に教会はなく、信徒は教会へ出向くために徒歩で数時間を要していたことから、1898年初めにキャンベル・N・ムーディ牧師(中国語名:梅監霧、1865~1940)が信徒に教会用の物件探しを頼んだところ、現在の柳原教会の左前方の路地に日干しレンガ造りの家を見つけ、東大墩佈道所と命名しました。その後、1915年には現在の柳原教会の所在地を購入し、スコットランドの長老派教会の建築図面をもとに現在の柳原教会古跡の礼拝堂が建設されました。また、信徒の増加に伴い、1965年と1998年に新教会の建設が行われ、新しい設計には新旧3つの時代の建築様式が取り入れられています。また、旧教会は集会場所として補修されており、古い建築物の再利用に成功した例として認知され、2002年には台中市政府から歴史的建造物に指定されています。

特色あるナビゲーショ

台中柳原教会平面図で標示台中柳原教会各ガイド項目、ガイド項目4ページ、詳しいコンテンツは下をご覧ください。
1教会の建築様式

教会の建築様式礼拝堂の建築様式は、初期キリスト教の「バシリカ」から発展したローマ建築とゴシック建築を模した様式を組み合わせたもので、建造費が安く、採光と視覚効果に優れているという点が特徴です。簡素な初期キリスト教教会の好例とも言えます。外観上の特徴として、門の多くは半円形で、窓は小さく内部の側壁が深く外開きで、1連、2連、3連窓があり、3連のものは真ん中の窓が大きくなっているという点が挙げられます。柱は太くて短いものや四角形の石が柱頭に使用されているものがあります。独立したレンガと木材の単層構造で中二階があり、当時の中国と西洋の建築様式が融合した外観となっています。急勾配の屋根が礼拝堂を高く見せ、正面に切妻を形成しています。最上部には十字架が設置され、正面の左右両側にはラテン十字のレリーフが彫られています。壁は漆喰の表面仕上げを必要としない良質の赤レンガを積み上げた造りで、入り口は両側の階段を上がったところに玄関があり、小さくも美しい視覚効果を生み出しています。

2鰲龍型の吐水口

鰲龍型の吐水口礼拝堂の正面上方には、古くから中国で縁起のいい動物として崇められてきた鰲龍を型どった吐水口があります。鰲龍は龍の頭と魚の体を持つ動物で、中国の寺院や伝統建築の梁や柱、屋根の装飾によく用いられます。礼拝堂の軒先に鰲龍の装飾を施すは極めて独創的で、教会の外観装飾として台湾で類を見ず、世界でも珍しい特色を持つキリスト教会となっています。

3阿里山の杉を使った梁や柱

阿里山の杉を使った梁や柱礼拝堂内には阿里山の杉を使った梁や柱などの骨組みがあります。柳原教会では建造100周年の際に梁や柱、窓などの改装と鉄骨構造で「回」の字型の中二階の増築が行われました。これによって新旧の構造が完全に分離され、内部空間の多様化が図られています。

4アーチ型3連窓

アーチ型3連窓初期キリスト教の「バシリカ」から発展したローマ建築を模した建築様式で、正面の切妻の左右両側には、造形美と採光の確保を考えたアーチ型の3連窓が設けられており、設計の創意工夫が垣間見えます。

ひとことアドバイス

礼拝堂古跡と中台湾基督教文史館は平日は一般開放されず、団体予約のみ受け付けています。ガイド時間は約60分です。また、礼拝堂古跡では毎週日曜日午前10:30に日曜礼拝を行っています。

パノラマ

    周辺のデータ