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玉清宮苗栗(火旁)龍(行事・信仰)

台湾で最も盛大な客家の元宵節の祭典
玉清宮苗栗(火旁)龍(行事・信仰)
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所在地: 苗栗県苗栗市玉清里16隣為民街35号
経 緯 度: 120.82664,24.56479
料金: 無料
利用できる日:
通年((火旁)龍は毎年元宵節の期間中に開催されます)
利用できる時間帯:
午前8時~午後5時
主催機関: 財団法人台湾省苗栗県玉清宮財団
関係機関のURL: 
E-mail: 
お問い合わせ: (037)261-113

景観の価値

初期は祭典に興を添え、龍舞の技を披露するものでしたが、徐々に独特の炸龍のショーへと発展を遂げました。客家人は華人の吉祥獣である「龍」を人間と神様の中間の存在として位置付けていました。旧正月前の「糊龍」から始まる「(火旁)龍」6部曲にはどれも深い文化的意義が込められており、人間と神様のお互いへの感情と信頼が表現されています。毎年行われる神様の送り迎えの儀式、厄除け、幸福祈願、優れた技による龍舞は豊かな客家文化を表現しているだけでなく、地域の文化を伝えていくという奥深い意義が込められています。

歴史と沿革

苗栗地区で元宵節に行われる(火旁)龍の祭典は華人の龍舞に由来しています。当時生活に困窮して移住してきた客家人は厳しい環境で奮闘し、毎年年末を迎えて農作業の忙しい時期が終わると、旧正月を迎えるため、「整龍」(客家の言葉で龍の隊列を整えること)の志願者が龍主を務め、旧正月前の農閑期に「糊龍」(龍舞に使用する龍の制作)に取りかかり、故郷を離れている家族が旧正月に帰郷し、元宵節に祖先を祀る儀式を終えて再び仕事のために故郷を離れる際、「迎龍」による新年の祈願を行い、厄除けや天候に恵まれること、そして新しい1年の豊作が祈願されました。民俗芸術としての龍舞は台湾各地で見られますが、苗栗地区だけで発展を遂げた炸龍((火旁)龍)の風習は廟会と自然と融合し、毎年関聖帝君が祀られている玉清宮前の広場で開催されるようになりました。豊かな文化が表現され、大変な活気を見せる様子は台湾元宵節5大祭典の一つとして「北天灯、中𪹚龍、南蜂炮、東玄壇、西乞亀」と呼ばれ、台湾客家村12大祭典の一つにも数えられています。

特色あるナビゲーショ

玉清宮苗栗(火旁)龍(行事・信仰)平面図で標示玉清宮苗栗(火旁)龍(行事・信仰)各ガイド項目、ガイド項目7ページ、詳しいコンテンツは下をご覧ください。
1(火旁)龍6部曲

苗栗(火旁)龍の儀式は6つの段階に分かれています。旧正月前の「糊龍」から始まり、旧暦1月9日の玉皇大帝生誕日には「祥龍点睛」、元宵節当日には「迎龍」、「跈龍」、「(火旁)龍」が行われ、「化龍返天」で全儀式が終了します。

2糊龍

旧正月前に龍主が竹材を使った龍の制作に入ります。龍舞の際の体力の消耗を減らすため、龍の体の骨組みには苗栗地区で豊富に取れる軽くて丈夫な桂竹が使用されます。龍には金、銀、青、緑、赤の5色があり、それぞれ五行(自然界を構成する5つの基本物質)を象徴しています。頭は一般的な龍舞より大きく、尾が左上に巻き上がっているのが雄、右上に巻き上がっているのが雌で、かつての「左尊右卑」の伝統を表しています。体の節の数は奇数で、9、11、15個のものが多く見られます。

3祥龍点睛

客家人は龍を人間と神様の中間の存在として位置付けているため、龍に眼を描き入れ、神龍を俗界に招き入れるには、神様に祈りを捧げて龍の体に霊気を与える必要があるとして、神龍の巡行によって厄を払い、人々に加護を与えることができると考えられています。そのため、儀式は毎年旧暦1月9日の玉皇上帝生誕日の午前中に(火旁)龍の主要会場である玉清宮で執り行われます。

4迎龍

迎龍客家人が元宵節に行う「迎龍」には、「神龍」を迎え入れることと「龍舞」で新年を祝うことの2つの意味があります。客家人は神龍の訪れは神様が訪れと同等の意味を持ち、幸運をもたらすと考えています。

5跈龍

龍について歩くことで、平穏と幸福がもたらされると言われています。毎年跈龍の隊列は非常に大規模になり、かつて大通りを練り歩いていた客家人の跈龍の光景が再現されるのです。

6(火旁)龍

(火旁)龍客家の(火旁)龍と一般的な廟会で行われる競技型の龍舞の動きには違いがあります。龍の行進時の足元の細かな動きが重視されるほか、以前の苗栗地区は道が狭く、龍舞は周りを人ごみに囲まれた状態で龍に向かって投げつけられる大量の爆竹をかわす必要があったことから、龍舞の動きに巻きつきや回転、伸縮などの技法が加えられています。これらの動きは、龍に向かって爆竹を投げつける人々の動きと合わさって、(火旁)龍独特の光景を生み出しています。

7化龍返天

化龍返天(火旁)龍が終わると、神龍は開光(神像や吉祥獣などに霊気が与えられた状態)した状態となるため、神龍を燃やして天に帰らせる「化龍返天」の儀式を行う必要があります。龍の隊列は火をもって神様に感謝の意を示し、龍を天に送ります。

ひとことアドバイス

苗栗玉清宮「(火旁)龍」は旧暦1月1日から始まり、旧暦1月15日の元宵節まで続きます。参加する場合は爆竹による火傷対策として、マスクを用意し、袖と裾が長い服装でご参加ください。

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