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臺北指南宮

台湾で最も評判の高い道教叢林の一つ
臺北指南宮
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所在地: 台北市文山区万寿路115号
経 緯 度: 121.58663,24.97986
料金: 無料
利用できる日:
通年
利用できる時間帯:
制限なし
主催機関: 指南宮
関係機関のURL: リンク
E-mail: chihnan.temple@msa.hinet.net
お問い合わせ: (02)2939-9922

景観の価値

台湾の有名な「仙公廟」(呂純陽祖師を祀った廟)の一つです。日本統治時代には鸞堂信仰によって栄え、信徒である鸞生は台湾北部で積極的に鸞法を広めました。当時の指南宮の信徒や経営幹部には、台湾北部の名士の家族が含まれていました。最も重要な純陽宝殿は建設以来、幾度の改修を経ており、現在の構造は早期台湾における漳派建築の大工職人、陳応彬(1864~1944)によるもので、陳応彬の後期の代表作でもあります。

歴史と沿革

中国の民話の「八仙」の一人「呂仙公」(呂洞賓、または呂純陽祖師、孚佑帝君)を祀っていることから、一般的に「仙公廟」と呼ばれています。1882年、淡水県知事の王彬林(生没年不詳)は台湾に赴任する際に、山西省芮城県の永楽宮から呂仙公の神像を迎え、艋舺(現在の万華)の玉清斎に祀りました。その後、台北の景美地区で疫病が発生した際、地元の名士は呂仙公の神像を景美に移して疫病を鎮圧し、これに感謝した地元住民によって、1890年に現在地の木柵に建廟され、鸞堂信仰(鸞堂とは「扶鸞」と呼ばれる儀式を通して神様と交信するもので、台湾の民間で流行した宗教の流派)によって栄えました。その後、信徒の増加に伴い、増築が繰り返され、儒教、道教、仏教が合流する壮大な叢林へと変化していきました。

特色あるナビゲーショ

臺北指南宮平面図で標示臺北指南宮各ガイド項目、ガイド項目4ページ、詳しいコンテンツは下をご覧ください。
1純陽宝殿の建築様式

屋根は中国南部の建築様式に見られる銅瓦屋根で純陽宝殿は建廟から120年以上の間に幾度の改修工事が行われ、現在は3階建ての建物となっています。現在の構造は早期台湾の漳派建築の大工職人、陳応彬(1864~1944)によるもので、指南宮純陽宝殿は陳応彬の後期の代表作でもあります。1992年に純陽宝殿の改修が行われた際は、外部に丈夫で耐久性のある大理石が使用されました。屋根は中国南部の建築様式に見られる銅瓦屋根で、内部はショウナンボク、青斗石、銅瓦といった3種類の建築材料が主に使用され、殿内の龍柱はすべて中国泉州で彫刻を施されてから海を渡って運ばれてきたもので、彫刻細工は今にも動き出しそうなほど精巧なものです。

2三川門

青斗石の表面三川門樓

純陽宝殿前には三川門楼が雄大にそびえ立ち、訪れた参拝客はその壮大な迫力に空を仰ぎ見ます。青斗石の表面には、印童、剣童、花童、茶童、門神飛仙、儀仗、楽班など、中国伝統の神話や歴史上の人物が精巧に彫られています。また、花や鳥、動物、雲が装飾され、門楼の最上部では、中央に火珠を守る2体の龍、両側に2体の鳳凰と飛檐(上向きに反り返った軒)が見られます。このほかに6つの石刻の龍柱があり、そのうち2つは珠を巡って争う2体の龍の柱、さらに2つは下部に人物、軍馬、鳥、動物、魚が装飾された動きのある1体の龍の柱、最後の2つは花や鳥、動物の生態が装飾された柱です。これらの柱に彫られる龍のひげと羽紋は、どれも自然で生き生きとしており、非常に優れた芸術作品です。

3天下一の霊山の扁額

天下一の霊山の扁額指南宮は人々の間で天下一の霊山と評されています。これは、1991年に当時の指南宮主任委員の高忠信が中国宗教徒協会理事長に選出された際、仏教、道教、カトリック、キリスト教、イスラム教、天帝教、一貫道などの各宗教の指導者を指南宮の集会に招いたところ、指南宮の地理的環境と素晴らしい風景が大いに称讃されたことに由来し、この時から「天下一の霊山」と呼ばれるようになりました。純陽宝殿には天下一の霊山の扁額が掛けられています。

4凌霄宝殿の建築様式

凌霄宝殿の建築様式凌霄宝殿は指南宮の4つの宝殿(純陽宝殿、大成殿、凌霄宝殿、大雄宝殿)の中で最も高い殿宇です。屋根の最上層は閩南様式で、龍と鳳凰、鮮やかな珠が装飾されています。第二層は北方式の屋根で、一番高くなっている部分には仙雲と走獣が装飾されています。壁面装飾と龍柱はすべて良質で珍しい観音山石(安山岩)の彫刻が施されており、重要な部分には少量の金漆が塗られているため、遠くから見ると眩しく輝き、古風で落ち着いた壁面装飾に華麗さを添えています。また、ここは1969年のハリウッド映画「ゼロの決死圏(The Chairman)」で毛沢東の避暑地の皇宮としても使用されました。主役を演じた俳優は、「ローマの休日」でも主演男優を務めたグレゴリー・ペックです。

ひとことアドバイス

以前は前方の山を登っての参拝ルートでしたが、現在は猫空ロープウェイの開通により、指南宮の裏山へ直行できるようになりました。「指南宮」駅で下車し、すぐそばの迎仙亭を進むと、指南宮の広大な敷地内に入ります。純陽宝殿の前には、午後になると、台北盆地の美しい景色と夕日を撮影する絶好のスポットとなります。

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