カトリック救世主会は、ドイツ人神父のフランシス・ヨルダン(Fr. Francis Jordan, 1848-1918)によって1881年に創始されました。救世主会は1921年から中国の福建を拠点として宣教を行っていました。しかし、1949年、国共内戦(国民党と共産党による内戦)を境に中国を離れ、その後1960年にヨーロッパから直接台湾に渡り伝道を始めました。進士里天主教救世主会は、台湾で伝道が進んだ後に建てられた教会堂です。当時は宜蘭市内に建てられた救世主教会堂の支部で、「聖ミカエル教会堂」と呼ばれていました。 建物はシンプルで、細長い建物の中に演壇、礼拝堂、事務所があります。鉄筋コンクリート造の建物の表面には洗い出し加工が施され、外壁には穴あきレンガも用いられています。また、テラスにはV字形の柱が用いられています。内部の装飾は花模様のステンドグラスが多く用いられており、モダニズム建築の特色が十分に表れています。しかしながら、この教会堂は信者の減少により、今では使用されていません。
切妻壁は、換気機能を備えた中空のコンクリートタイルで装飾されています
1階の遊歩道の端は横断可能である必要がありますが、波板で閉じられています
1階の壁には、石を洗うだけでなく、当時人気のあった工法であったレンガを吊るして貼り付けています。
1階の窓はその年の木製の窓を残しており、模様入りのガラス象眼細工も当時人気のスタイルで、ベゴニアの花、十字模様、草模様などがあります。
1階の窓はすべて開いた窓なので、照明も良く、戸枠の色も明るいです。
1階はV字型の庇柱で隆起しており、モダニズム建築の特徴を十分に発揮しています。
2階の壁は複雑できちんとした小さな窓で埋め尽くされています
建物の1階と2階は独立しており、非対称感を自由に表現しています。
建物の側面の切妻はモザイクタイルとコンクリートの中空タイルで飾られています。テーマは聖ミカエルが赤いドラゴンを殺すことです。赤いドラゴンは「啓示」のサタンのイメージです。